ドライクリーニングしただけで洋服を保管した場合、汗や食べこぼしなどの水溶性の汚れが残っていれば、その汚れを養分としてカビが発生します。
カビは酸素とタンパク質、炭水化物、アミノ酸、脂肪を養分とするのですが、これらの汚れはドライクリーニングだけでは完全に除去する事はできません。
クリーニングに出してから仕舞ったのに、なぜカビが生えるの? とお思いになるかもしればませんが、カビ発生のリスクを払拭するにはドライクリーニングだけでは不十分なのです。
それとカビ対策に重要なのは温度と湿度です。
カビは温度が30℃以上になると、他の発生条件が整っていても衰え始め、36℃以上になると繁殖がストップします。
また、多くのカビは空気中の湿度が80%になると発生しやすいとされています。
梅雨時期や雨が続き気温が上がらない夏場などは、エアコンのドライ機能や除湿機を上手に使用して、湿度を管理する事も大切です。
もしもお洋服にカビが発生した場合は、基本的にドライクリーニングで除去できますので、速やかにお持ちください。
また、カビ発生の原因となった水溶性の汚れにはウェットクリーニング(水洗い)が有効です。
カビと原因になった汚れの両方を除去するにはドライ+ウェット(水洗い)のダブルクリーニングが有効です。
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