ご依頼を頂いたのは、脇部分に酸化した汗のシミがある、イヴ・サンローランのニットワンピース(素材:コットン60% レーヨン40%)です。
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水洗い不可 |
ドライクリーニング可能 |
と表示されています。
この様な洗濯表示の場合、一般的なクリーニング店では石油系のドライ溶剤で洗うドライクリーニングのみをを行います。
このブログでも過去に幾度となく書いてきましたが、ドライクリーニングでは、汗の汚れを完全に洗い落とす事はできません。
衣類にの残った汗の汚れは、時間が経過すると空気中の酸素によって酸化し、上の写真の様にシミとなって表面化します。
今回も[ドライクリーニング]+[特殊水洗い]+[シミ抜き]で酸化した汗のシミは完全に除去する事ができました。
酸化した汗のシミは[ドライクリーニング]+[特殊水洗い]するだけでは除去できませんので、シミ抜きなど特殊技術で除去する事になり、その分ケアの費用が高くなってしまいます。
また、生地の素材やデザイン、仕様によっては完全に除去する事が難しい場合も御座いますので、汗をかいた可能性がある場合は[ドライクリーニング]だけではなく[特殊水洗い]で汗ジミに対する予防策をとっておく事をお勧めします。
衣替え以降仕舞ったままにになっている春夏物のお洋服にシミなどが出ていないかを冬の間に一度チェックしておく事も大切かと思います。
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