2014年4月15日火曜日

ビフォアー & アフター #9◆コットンサマージャケット × 汗による色泣き

イタリアの高級メゾンのサマージャケットです。
両脇下の柄が汗で色泣きしてしまっています。


当店で特殊ウェットクリーニングとシミ抜きを行い復元しました。

これまで様々な国の多くのメーカーやブランドのお洋服をお預かりし、クリーニングしてきた経験から言うと、イタリア製の生地は、柄や発色が美しい反面、色の定着が日本製などに比べるとやや弱いという印象があります。
特に「白 × 紺」の組み合わせでこういった色泣きトラブルをよく目にしますので、ご購入の際はよくご検討なさった方が宜しいかと思いますし、着用に際しては、汗や食べこぼし、雨などに十分な注意が必要です。

それと、この様なお洋服を洗濯表記を無視し「綿だから水洗いしても大丈夫だろう」と安易に水洗いしてしまうと、どんな風になるかは想像できると思います。絶対にご自分では水洗いをなさらないで下さい。
水洗い不可のお洋服を水洗いし、色泣きしてしまっても、メーカーの保証対象外となりますので、その辺りのリスクもお忘れなく。

後々のケアの事を考えると、なるべく夏物は水洗い可の洗濯表記になっているお洋服をお選びになるのが得策かもしれません。

最後に万が一、色泣きしてしまった(させてしまった)場合は、速やかに当店までご相談下さい。
全て元通り!とは言いませんが、経験上、高い確率で復元が可能です。